千日紅~永遠のキズナ~

「あたしが紅姫?あり得ないよ、シン」

「あり得ない?まぁ、誰も珠愛が紅姫だって言って納得する奴は居ないだろうな。
でも、裏が取れてんだよ」


シンは写真をテーブルに置く。


その写真には、確かに紅姫の頃のあたしが居た。


「これで納得したか、珠愛?」


あたしは、何も言えない。


だってこの写真は、あたしが紅姫だってことを語ってるから。



「で、返事は?」

「、、、、蓮が居ない、千日紅に戻る気はない」


あたしは拳を握り締める。


千日紅は蓮が居て、初めて意味を持つ場所だ。