千日紅~永遠のキズナ~

「ごめんな」


戻っている途中、葵くんがそんなことを言う。


「なんで、葵くんが謝るの?」


葵くんに謝られることなんて、何もない。


「兄貴、、、珠愛のこと苦しめてるよな?」


葵くんだって、大切な兄を亡くして辛いのに、、。


なのに、あたしのことを心配してくれる。


「、、、ううん。蓮のこと独り占めしてごめんね?葵くんって、蓮のことすっごい好きだったもんね」

「ち、ちげぇよ」


葵くんはあたしのことを叩こうとしたので、それを避けて、みんなのところに走って向う。


「お、おい。珠愛ちげぇからな!」


葵くんはあたしのことを追ってくる。