「学校?」

「あぁ。バカどもの補習。今日の夜どうする?」


バカどもって、、、


こんなので、よく教師やってられるな。


今日は康樹にとっても、お父さんとお母さんが居なくなった日。


「今年は、アメジストの暴走に行く」

「もうそんな時期なんだもんな」

「走りたい?」

「走りたい時は、1人で走る。じゃあな」


康樹は部屋を出て行く。


あんなにヤンチャしてたのに、今の康樹は少し大人に見える。


康樹の年なら当たり前なのかもしれないけど、康樹の昔を知ってるあたしにはそう見えたんだ。