「ちょっと谷井、こっち手伝ってよ」

次の日から、美紗が祐也を呼ぶ時。
谷井君から谷井になっていた。


お近付きの印なのか、敵意の表れなのかは分からないが美紗の中で何かが動いたのは確かだ。

荷物整理が一通り終わった。バスに積み込むのを終えて座席についた。

祐也は、連日の疲れのせいか5秒後には寝ていた。


そんな平和な修学旅行が終わり夏休みを何ごともなく消化した。