火の加減は、マキの量と竹づつから息を引き込んで調節した。

これが、思ったより難しくどの班も手間取っている。

時間が足りなくなると言う事で、急きょ次の予定を一つ潰して時間を延長させる程だった。


祐也が火の調節 真美がご飯の番。残りはカレーを作ったり細かい仕事をしたりしていた。

真美がご飯の加減を見るために身を乗り出す度に祐也の眼前には、体育用の暑さに耐えられずギリギリまでまくられたハーフパンツから伸びる脚が晒された。

「ねーポチ」

「ん?」

「いや、何でもない」

「なんだよ、気持ち悪いな」

「いやー、こんな顔の近くに女の子の下半身があるのに何とも思わないのかな?って思って」

さすがに声を潜めて言う真美。

「気にならないと言えば嘘だけど、それどころじゃないんだよ」

必死に火と向き合う祐也。

「そっか…」

やけに素直に引き下がった真美に不気味さを覚えた。