「私、男の子が苦手なの。毎年毎年嫌がらせしてくるの。そのせいで怖くなったの。」


私は桑原さんにそう言った。


苦手。うん、苦手だよ。だからこの女子が多い高校を選んだの。



「本当は女子校がよかったんだけど親がそれはやめた方がいいて言うからこの学校になったんだ。」

「そっか。そうだったんだ。まあ、イメージ通りかな!」


桑原さんは明るい声でそう言った。