優しい場所

ドクンッ

輝に聞かれた瞬間、心臓がはねる

輝に悪気がないのは分かってる

「はいってないよ」

つい、声が震えそうになる

「じゃあ、なんでそんなに強ぇ」

「小さい時から、柔道とか
空手とか武道たくさんしてたから」

もぉ、きかないで

「でも、ケンカなれしてた」

「気のせいじゃない?」

もぉ、やめて

「本当に族にはいってなかったのか?」

もぉ、思い出させないで

「はいってないよ」

「信じてもいいんだな」

そんな真っ直ぐ見ないでよ

私なんて信じないで

「うん」

嘘をつくのは苦しいよ

「よし、じゃあみんな上にもどるぞ」

私はこの場所にいたくなかった

「私っ、帰るっ」

そう言って、私は走り出した

「おぃっ、ちょっまてよ!」

みんななんにか言ってたけど
私は構わず走った