優しい場所


「あ!もーこんな時間だっ」

兄貴が急に叫んだ

「なに?なにかあるの??」

「晩ごはんの時間じゃん!」

なんだ…そんなことか

「私の分はいらないからね」

「愛、またたべてないのか?」

「食べないんじゃなくて
食べられないの」

「そうか…
でも、ちょっとぐらいは食えよ?」

「うん。ありがと」

兄貴にはそー言ったけど
正直、食べるつもりはない

まぁ、心配してくれるのは
うれしいけど…

いつも、兄貴だけは
私をちゃんと見てくれて
心配してくれるし
時々、叱ってくれるし
褒めてくれる

兄貴は、いつでも
私の味方でいてくれた

だから、兄貴は私にとって

数少ない信頼できる人
で、大好きで大切な人だ

こんなこと、兄貴には
絶対言わないけど

「…ぃ、あい!」

「なに?」

兄貴が私のことをよんでたみたいだ

「いや、全然返事しないから。
なにか悩み事でもあるのか?」

「ううん、ない」

「なら、よかった
でも無理だけはするなよ」

「わかった」

「じゃあ、俺飯くっとくから
先風呂入ってゆっくり
休んどけよ」

「そーする。」

そぉ言って、お風呂にはいりにいった