｢あいつってそんなやつ
やったんやな｣

修が、言う

｢愛ちゃんは、違うと
思ったのになぁ｣

来稀が残念そうに言った

｢最低。女なんて
みんな同じ｣

｢おい、お前らちゃんと
見てたのか？｣

輝がみんなにいった

｢なにをや？｣

修が聞き返す

｢愛だよ。あいつ
俺らが言ったとき
嘘ついてた｣

｢えっ、じゃあ
愛ちゃんが言ってたことは
全部うそなの？｣

｢やっぱり分かってなかったのか

あいつ、言われたとき
なんか諦めたような顔してた｣

｢あれが嘘やったら
俺ら、めっちゃ最低なこと
してもたやん｣

｢でも、愛さんはなぜ
そんな嘘をつくのでしょうか？｣

｢そんなのは、分かんねぇ
でも、あいつが傷ついてる
のは確かだ｣

｢じゃあ、愛ちゃんに
謝りにいかなくちゃ！｣

｢…でも、絶対関わらないって
言ってた｣

｢あぁ、そっか
...どーしよー｣