でもその溺愛さが激しいもんだから、恋人と呼べる男の人は全くいなかった
というより、中学は女子中だったしそんな余裕もなかった
だから全然免疫ないってゆーか
それでも別に生活に不自由になるわけじゃないから、いいんだけどね
友達がいれば私はいい
お父さんもそれで満足してたみたい
だけどお母さんはそれを許さなかった
「あなた、いい加減にしてください!!いくら美宵ちゃんが可愛いからって、ずっと男の人と会わせないのはダメです!」
「だ、だってー美宵たんをそこらのゴミクズ野郎に触らせたくないんだもん」
「なにがだもん、ですか!可愛くないですよ!じゃあゴミクズ野郎が嫌なら、あなたが認める男を何人か選んできなさいよ!」
この一言が、私の運命を変えることになったのだ

