「それはそうとさ!いきなり同居とか結婚とか言われたときは僕ほんとびっくりしたぁ!」
「それは、そうですね」
「俺も俺も!すっげぇ驚いた!」
「俺も驚いたな、まぁ楽しそうだしいいかなーなんて」
夜城くんだけ何も言わなかった
そうだよね
みんな、やっぱり迷惑な話だよね
あたりまえだよ
お母さんのただのわがままだもん
それに振り回されて
しかも相手が私なんかじゃそりゃ納得いかないよね
「・・・ごめんなさい」
いつのまにか私は誤っていた
「「「「え?」」」」
「・・・?」
「こっちの勝手な都合で皆さんに迷惑をかけてしまって・・・。皆さんとても魅力的な方たちばかりなのに、私なんかの花婿候補なんて・・本当すみません」
自分で、”なんか”なんて自虐的な言い方して
自分で勝手に傷ついてる
・・・馬鹿だな、わたし
「僕たち迷惑だなんて思ってないよ?」
「・・・へ?」
「そうそう!というか、むしろ美宵だからいいっていうか!」
「そうです。美宵さんは、とても魅力的な方です。自信持っていいんですよ」
「自虐的な言い方はよくないよ?」
みんな
心の広い方たちばかりだ
嬉しくて感極まる
だから、私は精一杯の笑顔で
「ありがとうございます!私も、皆さんと会えてよかったです」
っと言った
心からの気持ち
出会えてよかった

