不器用幼馴染





「ん?どうしたの木内君?」


あいつは無自覚だからなんもわかってねぇんだ。


自分の魅力も、モテることも。なんにも、な。


「俺、志田さんのことが、好きなんだ……。」


…やっぱり、な。

ていうか俺は何でこんなとこで除きなんてしてんだよ。

聞いてどうすんだよ。虚しくなるだけだろ。


「木内君、ごめん。私、好きな人がいるから……」


…………え?


その瞬間、頭が真っ白になったかのように社会科準備室のドアを開けていた