この短時間で、何が起きたのか頭の中で整理できなかった。 告白されて、なぜか知君がいて、連れ出されて… 極め付けにあの台詞。 木内君には申し訳ないけど、頭の中はすっかり知君のことで一杯だった。 久しぶりに近づいてしまった。 もう、離れているのは限界だった。 ただ、ただ知君のそばにいたい。 私は、何年かぶりに、秘密のノックをしていた。