一夏の花



「自分でも分かるんだ、悪くなってく感じ」


 同じ日に病気を告げられた彼なら分かるだろうか。

 分かって欲しい、と思う。

「なるべく見ないように、見ないように、僕も目を背けて生きてるよ」
 彼は笑って言った。