守るのは俺だけ

その場を立ち去ろうとしたら、池田君が腕を掴んできた。

「 お前、優しすぎなんだよ。
そんな事して何が楽しんだよ。」

「楽しい?楽しくなんかないよ。
いつも、怒鳴られておかげで実行委員辞めさせられて、苦難の毎日だよ。」

あっ、しまった。つい池田君が怒った口調で言ったから、それに反抗してしまった。

「なんだ。素直に言えんじゃん。」

「えっ。」

もっと、びっくりとかすると思ったけど、冷静に言われた。