守るのは俺だけ

すると

ガラッ


思いっきりドアが開いたので
びっくりしてその方を見ると


「池田君?」


そこには、泥まみれになった池田君がいたのです。

こっちへ近づいてきて


「ほら。」


それと同時に池田君の手が私の方へ来て、その池田君の手には


「これ。」

そう、そこには私たちが探していた大事な大事な紙があったのです。

「ほら、うちの教室の下って庭だろ。
だから、あるかなーって思ったから、探して見た。」

「うそ……。」

「嘘じゃねぇーよ。
それにあのまますぐに帰ると思うか。
帰るわけねぇーだろ。バカだな。」

なにこの人。

優しすぎます。


「じゃー、ずっと探しててくれたの?」

すると、池田君は優しい笑顔で

「まぁな。」

と………。