夏物語


小さな顔に、二重のたれ目。



黒く、胸のあたりまで伸びている髪。



そしてなにより、今まで聞いたことのないようなきれいな声。



俺は一瞬でそいつから目を離せなくなっていた。



ーーもしかしたら、この時から俺はお前に恋をしていたのかもな…。