夏物語


「ーーセーフッ!!!」



勢いよく、教室のとびらを開けると…



教室のなかの見慣れないたくさんの人達が一斉にこっちを見た。



すると、教壇に立っているこのクラスの担任と思われる人が…



「おーぅ…宇都木ぃー…
これのどこがセーフなんだぁ??
入学式に遅れてくるとはすごい度胸だなぁ」



と怒りをあらわにしていた。



そう。



今日はこれから私が3年間通うことになる
“私立南高校”の入学式なのだ。