夏物語


しかし、なんと席替えの神様が味方してくれたみたいで…



隣が優人くん、昌大くんが後ろ、心愛が昌大くんの隣、私の斜め後ろになった。



嬉しかったのが知らぬ間に顔に出てたみたいで、



「にやけすぎ。」



と優人くんに笑われた。



ードキッーー



笑われたのに、私の心臓は一気にうるさくなってくる。



どうしたんだろ、私…。



ーー今思えば、このときすでに、優人に恋してたのかもしれないね。ーー