ジリリリリ…



目覚ましの音で、重い身体を無理矢理起こす。



「夏廉ー!!ご飯できたわよー!!」



2階にある私の部屋にタイミングよく聞こえてくる1階からのお母さんの声。



「はーい!!今行くー」



クローゼットにかけてある、新品の制服に袖を通す。



窓を見れば、青空に桜の花びらがひらひら舞っている。