「ん?あれは誰かなぁ..?」

おっとりした口調で駄菓子屋のおばあちゃんこと《めいおばあちゃん》はこちらに走ってくる少女を見つける

「めいばさま!!こいづば、けろ!!」

元気に駆けてきた少女は大きな声でお菓子を掴み、お願いをする

「《とこちゃん》だったのかぁ、おばあちゃん驚いたよ」

嬉しそうに、ふふふと笑うめいおばあちゃん

めいおばあちゃんは笑うとき、いつもふふふと笑う

だからとこちゃんも

「んぅ?ふふふ!!」

と笑うことにした

「あ、とこちゃん..これが欲しいのよねぇ?」

「んだず!!」

「そっかぁ、お金はちゃんとある?」

物凄い勢いで首をふるとこちゃん

「あら、とこちゃんはちゃんとお金もってこられるのねぇ.. 偉いねぇ」

「えへへぇ!!」

と、とこちゃんは照れたような仕草をみせる

「はい、とこちゃん...これでいーい?」

「うん!!」

小さな袋にいっぱいいっぱいの金平糖

とこちゃんは、袋から一粒とって、口にいれる

するとほっぺがみるみるピンクになってとこちゃんは口では表現ができないとでもいいたげに、ピョンピョン跳ねる

めいおばあちゃんはそんな可愛らしいとこちゃんが大好きだった