「姫はどこか行きたい所はありますか」


「人間界に行きたいです」


「人間界が気に入ったそうですね」


「ごめんなさい」


「えぇ…私がいるべき場所だと思うの」


「姫がいるべき場所はローズ国ではないのですか」


「大切な人がいるのだから…」


「私は姫にとって大切な人でははないのですか」


「大切な人です…でもごめんなさい…その…結婚は…その……他の…バカでおっちょこちょいの私より優れた方を妃に迎えてください…本当にごめんなさい」


「そのことはローズ様に伝えているのですか」


「まだです」


「では今伝えに行きましょうか」