心の交差点

もうダメだ、私。

そう思った瞬間、声がでてしまった。

気を利かした店員が、おしぼりを持ってきてくれたが、それだけでは足りそうになかった。

しゃくりあげていると、どこからかティッシュが差し出された。

涙でぐちゃぐちゃになった顔を見られたくなくて、ミホは軽く頭をさげて、ティッシュで鼻をかんだ。