「そうか、なら」


先輩はそう言って近かった顔がさらに近づいて唇に温かい感触が広がった。


「………ッ」


「惚れさせてやる」


なんで?


「先輩には麻実さんがいるでしょう?」


「だから?」


「だからって……」


「お前は俺の事だけ考えてろ」


元から考えてるよ。


なんて言えず、また唇に温かい感触が広がった。


これがキスなんだ。


「毎日ここに来い」


「え?」


「やっぱ生徒会室の準備室に来い」


ちょっ、待てって。


「絶対来いよ」


勝手に話進めるなって。