それは、とても晴れた日の事が原因で起こった。
その日、私は、海喜の親友、杉山響に呼び出されていた。
響とは私も仲が良かったし、何の躊躇いもなく呼び出しに応じた。
「来てくれてありがとう。じゃあ、行こうか。」
「あ、うん。」
それから、何の会話も交わすことなく、2人で並んで歩いていた。
5分くらい歩いただろうか…。薄暗い、今ではあまり使われていない旧校舎に着いた。
「ね…ねぇ、ここって旧校舎…よね?一体何をするの…?」
そう私が問うと、響は暗い表情で私を見つめて口を開いた。
「あの…さ。お前って、海喜と…その…つ…付き合ってんだよな…?」
「う…うん。そうだけど…。」
そう答えると、響は顔を歪ませ、無理矢理と分かるような笑顔で笑った。
「ハ…ハハハッそ…そうだよな…。あんなに仲良くて付き合ってないわけないよな…。」
「そ…そうだよー!」
不自然な笑顔になってしまったと思ったけど、私も合わせて笑った。
「じゃあ、海喜の親友として言わせてもらう。アイツとずっと仲良くしてやってくれよなっ!」
「うん。分かった!」
そしてまた笑った。心から。
でも、この時、気づいていればよかったんだ。
響の闇に。そしたら、“あんなこと”は…起きなかったんだ。
その日、私は、海喜の親友、杉山響に呼び出されていた。
響とは私も仲が良かったし、何の躊躇いもなく呼び出しに応じた。
「来てくれてありがとう。じゃあ、行こうか。」
「あ、うん。」
それから、何の会話も交わすことなく、2人で並んで歩いていた。
5分くらい歩いただろうか…。薄暗い、今ではあまり使われていない旧校舎に着いた。
「ね…ねぇ、ここって旧校舎…よね?一体何をするの…?」
そう私が問うと、響は暗い表情で私を見つめて口を開いた。
「あの…さ。お前って、海喜と…その…つ…付き合ってんだよな…?」
「う…うん。そうだけど…。」
そう答えると、響は顔を歪ませ、無理矢理と分かるような笑顔で笑った。
「ハ…ハハハッそ…そうだよな…。あんなに仲良くて付き合ってないわけないよな…。」
「そ…そうだよー!」
不自然な笑顔になってしまったと思ったけど、私も合わせて笑った。
「じゃあ、海喜の親友として言わせてもらう。アイツとずっと仲良くしてやってくれよなっ!」
「うん。分かった!」
そしてまた笑った。心から。
でも、この時、気づいていればよかったんだ。
響の闇に。そしたら、“あんなこと”は…起きなかったんだ。
