私の手首を掴んだ手はそのまま私を引っ張った
あ、人ごみから出られた…よかった…
でもその手はまだ私を強く引っ張って
「え、きゃっ」
その人に抱きしめられる形になってしまった
その人は温かくて…居心地がよくて…
私の胸はドキドキと高鳴った
「あ、ごめん…こんなつもりは…なかった…」
「こ、紅田くんっ…!」
優也は私を見て少しさみしそうな笑顔を浮かべた
「離れちゃったね…」
「うん…」
私はとっさに携帯を取り出した
ーー新着1件ーー
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…