真紀side


「ひっ…ゔっ…」


階段を降りて誰もいない教室に入る


キーンコーンカーンコーン

一限目の開始を告げるチャイムが鳴った


でも…私は泣き止みそうになかった…



涙を止めようとしても…



溢れ出してくる…



ああ…


あのまま、死んでいればよかったかも…



そうすれば…


あんな嫌な思いしなくて済んだのに…



ガラッ



え?


誰かが…入ってくる…