優也side

ドアから入ってきたのは…花野だった…

「あ、花野か…」



「うん…なんで、教室から飛び出して行ったの…?」


亜希の事か…

思い出したくない…



あの時、一瞬だけ花野が…亜希に見えたんだ…
ちょっとだけ…

相談に乗ってほしいんだ…



「花野には関係ない…ごめん…」


何言ってるんだ俺………

臆病だな…


「そっか…」

傷つけたかな…


「俺、亜希がいないと、俺じゃなくなるんだ…」


「え?」


「亜希がいないと生きていけないんだ…」




「私…本当は亜希なの……」