「誰にされた?」


「そ、それはっ…」


言いにくそうにまた下を向いた


「なんで言わないんだ?殴られたんだろ?」


「その子がまた何かしてきたら怖いから…私が悪いんだろうし…」


おいおい…お人好しにも程があるだろ…


俺はため息をつき、里野の頭を撫でた


「わかった。あんまり溜め込むなよ…」


「うん…」


ちょっと触れただけなのに、俺の胸がドキッとしたのがわかった



まさか…なっ…


これが俺たちの出会いだった