翔太side
あー。
ほんと菜緒可愛すぎ。
「ほんとにありがとな」
菜緒はもう風が好きだと思ってたから...
「こっちこそっ!」
「じゃあ、風たちと合流するか」
これ以上2人になったらこの人混みの中で何するか分かんねぇし。
「そ...そうだね。
ねぇ...っ!」
「ん?」
「このあと時間あったら翔太の家...
行ってもいい...?」
おい。
マジ可愛すぎるだろ...
耳まで真っ赤なんだけど。
つーか、俺の家とか何するか分かんねぇんだけど。
「いいけど」
一応平然を装って言った。
「ほっ...
ほんとにいいの?」
「ああ。
その代わり何するか分かんねぇよ?」
「へっ...⁉︎
何するか分かんないって...
私達まだ中学生だよ?」
「嘘だよ。ばか」
嘘かどうか分かんねぇけど。


