実はこんなに愛されてましたっ☆ Ⅱ


「おーい。
何ぼーっとしてんだよ」

「あっ。
ごめん...」

「なあ、俺ちょっと話あるんだけど
ちょっと着いて来てくんね?」

「へっ⁉︎
うん...」

...話ってなんだろ?


風が立ち止まったのは階段の踊り場。

「なあ、俺無理だって分かってんだけど
おまえの事好きなんだよ...」

「えっ?
だってあの時私の事振ったじゃん?」

なのに何で今さら...

「俺さ、おまえと話さなくなって分かったんだよ。おまえと過ごしてた時間が楽しいって。だから...」

「ごめん。
私、翔太が好きだから」

もう無理だって分かってるのに、やっぱり翔太が好き。

「だよな...
でも俺ぜってー諦めねぇから」

「うん...」