何年ぶりだったかな・・・
ホームに止まった電車に乗った。
ぼーっとしてる先輩。
「お久しぶりです。」
「おおー!元気か」
これが彼との始まり。

始めは何にも思ってなかった。
ただのあいつの先輩。
でも、お茶して、飲みに行って、遊びにいって、
いつの間にか、目で追うようになって。

気になってる・・・。
どうしよう・・・。

「ちょっと聞くけど、あいつとはつきあってたよね」
「うん。でも、かなり冷めてた。ほぼ終わってた。」
「体だけつながっているだけで、心はなかった」


ある日、先輩に・・・
「おもんない顔してるな」
「どこいったいつものあの顔は?」
「えっ?どういうこと?」
「おまえ、俺によう言ってたやろ」
「相変わらず肩肘はって生きてるね」って
「今のお前どないなってるねん?」
「おもんない顔してるは、この世の終わりって顔してるわ、何があってん?」
「無理して生きるな。しんどいだけやろ」
「素直に生きろや。」


もうだめだと思った。この人にバレてるって。


相談しているうちに・・・・
「お前のこと昔から気になっていた。嘘じゃないで」
「でもお前は後輩の彼女や」
「どうすることもできひんかった」

(えっ?先輩何を言ってます??)


そこから大変だった。
「私の登場ね。」
「アリバイ作り担当でーす」
「そんなことあったの知らんかったわ」
「あんたしばらく音信なかったやん」
「ごめん」

そうアリバイつくって、飲みにいって、あそんで、
でもあの時楽しかった。悪いことはしてました。でも楽しかった。
自分の中で一番素で入れたから・・・。

その楽しいのもつかの間・・・
あいつが壊れかけた。