「きゃあああ!!」

悲鳴を上げながら逃げる人々

ここは王国の南方に位置する街だ
国の入り口にもあたる場所だからか
飲み屋や宿などが目立つ
だがそんな街を進んでくる
者が沢山いる

黒いボロボロの布きれを着ているが
骨だけで体が形成されている
骸骨のような見た目に頭には
黒い傘のような物を被っていて
右手には剣が握られていた

数はおよそ100
逃げ行く人々を追い
攻撃を加えながら王国を進んでいる

「敵襲者発見!殲滅にあたれ!」

ガシャガシャと音を立てながら
鎧を着た兵士達が到着した

「ギギィ…ギィ…」

何を言っているのか、言葉より鳴き声に
近い声を上げながら向かって来る敵襲者達

「何だ…!?あいつらは!」

見たこともない姿の敵に
戸惑う兵士達

ザシュッ!

「がっ…!?」

気付くと兵士の一人が斬られていた
厚い鎧を纏っているが
鎧事斬られている

ドシャッと地に倒れる兵士

「くっ…かかれ!!」

兵士の一人が合図を送り
応戦を始めた