「また来やがったか…!」

そう言って家を出たのは
クローズと呼ばれる少年だ

どうやらまた
骸骨達が攻めた来たようだ

クローズは爆発原へと急いだ


――――――――


「…行け」

丘の上にいるミラは爆発原に
顔を向け言った

「いいのかよ?お前は俺を
狙ってんだろ?それにまだ…」

「言っただろ、話をしにきたと
まあ、本題には入れなかったが
構わんよ…」

ミラはそう言うとあの黒い霧を出した

「っ…!今はあっちが先か!」

ミラは霧に包まれ消えていった

ダッ!

キルは勢いよく駆け出した


――――――


ザッ…!

「変わらず骸骨達か…数は
前回より少ないみたいだな…」

クローズは爆発原の森につくと
そんな事を言った

森の中で骸骨達の数をすぐに
カウント出来たのは
先程の爆発により
森の一面がえぐられているからだ

「一気に終わらせる!」

クローズは銃を出現させると
空に向かって銃を放った

「雷咆哮!」

ビシャアァアアン!!

凄まじい雷鳴と共に骸骨達に向け
無数の雷が降り注いだ

そう、これは唖人である
クローズが持っている力だ
どうやら彼は雷を扱うようだ

「片付いたか…」

クローズは銃を下ろし
辺りを見回した


――――――――


キルは丘を駆け降り
森に向かっていた
この森はキル達がいる西の街の
外れにあるのだ
距離はそう遠くない

クローズが既に片付けて
いるのだがキルは一応
現場に急いだ

ズドオォォオオン!!!

またしても大きな音が鳴り響いた
先程の森からだ

まだ交戦してるのか?
と思うキル
と同時森に到着した

だがキルはそこで
見たものに目を疑った

「……クローズ……?」