「月光の皆様に目をつけられる様なことするなんて、二人とも相当のバカなのね」

いやいや、濡れ衣着せられただけですよ?

不可抗力で加害者にされましたからね!?


自分の机の上にある花を取り、花びらを一枚ずつ散らす。

「この花ビラみたいになりたいみたいだね」

「わー、響怖いよー。てか、暫くは大人しくしといた方が良いんじゃない?」


「それもそーだね、家で雛に何かされちゃ堪ったもんじゃない」

小声で智怜と話していると、何を思ったのかクラス全員がクスクス笑いだした。


「あの二人、泣いてんじゃねーの?ハハッ。俺たち月光にとって大切な雛さんをイジメようとすっからこーなんだよ」


「ほんと、イイキミだぜ」