「…紫苑にだよ。

紫苑、病気のことを雅に言わなかったじゃん?
それでさ、

『俺、もうあと何ヶ月生きられるか分からないんだ。
だから、俺が生きている間だけでいいから、雅と別れてくれ。

雅が誰かのモノになってるのは耐えられない。俺がいなくなったら また雅を頼む。』って。



紫苑じゃなくて他の誰かだったら絶対断ってた。
だけど、紫苑だから断れなかった。


そのあと考えたんだよ。
中途半端に別れるなら いっそ嫌われてしまおうって。


紫苑がいなくなって悲しんでる雅を守れる自信は無かったし…。


好きな人に嫌われちゃえば、諦められるかなって。
俺、その時期ちょうど誕生日もあったし1ヶ月記念日とかも近かっただろ?


それで。
雅に いろんなもの買ってもらったり、それを他のやつに自慢したり。

そんなことすれば誰がどう見たって俺が最低な人間になるから。





そしたらすぐに雅が別れようって言ってきて。
もちろん、辛かったけど紫苑の為だから。


雅を傷つけてごめん。
こんな人間がまだ雅のこと好きでいる資格なんてないけど…。




ほんとにまだ好きなんだよ…雅が。



「ちょっと、退いて?ちゃんと向き合って話したい。」