「南くん…?」

「ん?…城ヶ崎か…。」

「傘、ないの?」

「あぁ。忘れちまって。」

「風邪引いちゃうよ?」

「でも、このまま走って帰ろうとしてたところ。」

「お家、どこらへん?」

「××区。」

××区は隣区で、ここから歩くと30分はかかる。


「めっちゃ遠いじゃん!

あたしの家、××区よりは近いから、まず家に行こう! 傘と着替え貸すから。」


「え、でも迷惑になるから…」


「大丈夫だよ〜。ほら、さっさといこう。」


2人で相合傘をして帰って。
(あたしが傘を持つという なんともムードのないこと笑)




家といってもホテルだから。
ホテル、と言っちゃうと微妙だけど。

ホテル•キャッスルの隣に8階建てのマンションがあってそこにホテルの従業員も住んでて、あたしの家もある、って感じ。


ホテル内にも1部屋あたしの部屋があるから友達とか呼ぶ時はそっちを使うんだけど。