「来てくれたんですね。ありがとうございます♡」
「その写真、返せ。」
「これ、あたしが撮ったものですよぉ?」
「じゃあ、ここで破棄しろ。」
「いいですけどぉ、フィルム残ってるんでいくらでも焼き増しできちゃいますよ?」
「頼むから…」
「うふふっ。
なんでそんなに困ってるのぉ?
自分のため?
それともこの女のため?」
「…雅の為だ。」
「なんであの女にこだわるの。」
「好きだから。」
「相手が自分に振り向いてないって分かっていても?」
「ああ。」
「トップモデルがトップアイドルに片思い、ねぇ。
あなたの片思いぶりなんてみんな分かってると思う。
城ヶ崎雅と話してる時の蓮くんは笑顔が違うから。
だけど彼女はどうなのかしらね。」
「頼むから、その写真だけは…」
「そんなにイヤなの?いいじゃない。
この写真がマスコミに知れ渡れば"城岡蓮は城ヶ崎雅に片思い中"ってアピールできるじゃない。
この写真もなかなかだと思うわ。
あなたの一方通行がよく分かる。」
