……ウソだろ……。 思わず頭を抱えた。 「まじかよ……」 ────2年に上がったばかりの春。 他の男を見つめる彼女の存在を知った。 私服が禁止されていない高校だから、唯一学年カラーを表すリボンを普段は身につけることもないため、学年さえわからなかった。 年下なのか、年上なのかもわからない。 名前すら、知らない。 だけど、誤魔化しようがないくらいはっきりと甘酸っぱさを帯びて感じる彼女を追ってしまう気持ちは、間違いなく、恋だった。