「……お話、ねぇ?」
私の言葉を聞いた卯月くんがニヤッと笑う。
「っ!!」
もーーっ!!
何、その笑い!
そもそも卯月くんがそんなふうに含みを持たせた言い方をするから、名桜ちゃんもあらぬ想像をしちゃうんだよ!
菊池くんが好きだってことを名桜ちゃんに言ったことがないから、今朝の卯月くんとのやりとりをどう説明したらいいのかわからなくて、もどかしい。
「……で?」
不意に笑いを引っ込めて、卯月くんが首を傾げながらそう言ってきた。
「?」
そんな卯月くんの言葉の意味が分からなかった私は、ぽかんとハテナを返すことしかできない。
……で、って何?
私が質問を理解していないことに気付いたらしい卯月くんは、仕方ないなぁとでも言いたげにため息を零す。
え、なに。
私の理解力が乏しいって言いたいの?


