俺様けだものご主人様

私は、ハッと息をのんだ。




まさか……まさかお兄ちゃんは………




「兄は………………?兄はどうなったんですか?!」




「…奇跡的に命に別状はありませんでした。」




「よっ……よかっ…「しかし、数ヵ所を骨折。全治3ヵ月の大ケガです。」





そうは言われても、お兄ちゃんが無事なら、骨折なんてまだマシだと思った。




まさかのことが起きなくて本当によかった………。




私がフッと息を吐くと重ねるように坂本さんはいった。




「まだ安心なさらないで下さい。
重要なのはここからです。」