俺様けだものご主人様

「はい。類さまはつい最近、執事の専門学校を首席で卒業されました。


そして、就職先がある日本に昨日、帰国されたのです。」




「じゃあつまり、その就職先こそが……」




「はい。その通りです。彼は私たち藤堂グループの御曹司

藤堂　要様の専属執事になる………予定でした。」




ですが…………





と彼は表情を曇らせた。




「偶然、空港に居合わせた逃走中の外国人の麻薬所持者にぶつかってしまい……


急でしたので構えの体制がとれず…そのまま赤に変わった信号機に……」