俺様けだものご主人様

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「いいですか?まず最初の関門は、ここの使用人の長の関さん通称じいやに挨拶。

さらに執事の影山さんにも挨拶。
2人に気づかれないように…。分かりますね…?」




ゴクリ……。




私は生唾を飲み込んだ。





ちょっぴり足が震える。



大丈夫、大丈夫。そっくりなんだから!




私は自分自身を震い立たせ重たい扉を押し開けた。