俺様けだものご主人様

……………



ウルウルとした瞳が私を見上げる。




……げ。この人、いい男の人でしょ?
マジ泣きしてるじゃん。




「類サマは留守がちのあなたの両親に代わって、父となり時には母にもなり。


あなたにつくしてきたじゃないですか。」




う……。それを言われると………





「次は、あなたの番ですよ。
勉強の方は我々が全力サポートしますから、遅れはとらせませんし…」




………そこまで言うのなら……




私は重たい足を無理矢理動かして坂本さんに向き直った。