俺様けだものご主人様

「とにかく、私は知りません!お断りします。お、こ、と、わ、り!お断り!!」




ったく。私を巻き込まないでよね。




私が足を進めようとした瞬間。




………重い。




足が動かない、上がらない!!!




ふと下を見ると坂本さんが私にしがみついている。




「すみませんでした!!チッとか生意気なこと言ってごめんなさいー!!


だからお願い、見捨てないでくれ!!
俺がじいやに殺されるんです!!


じいや、怖いんですよー!!
俺、重りを釣り下げられて川に沈められて……


ワニの餌に………!!
ミンチになっちゃうよーーーー!!


そんな哀れな俺をまだ見捨てると言うの?!」