「…………お前、女か…?」




形の良い唇が疑わしげに動いた。




背中には、壁。




前にはイケメン。




その唇の距離、およそ5cm。




私はなりやまない鼓動と熱くなる頬の熱を感じながら、ただ彼の瞳を見つめていた。