「よ、よおしおり!」
俺はパッと無意識に花蓮の手を放した。
「圭一くんに花蓮さん、こんな遅くまで学校に残ってたんですか?」
しおりは不思議そうに聞いてくる。
「あ、ああ、花蓮まだ学校の教室とかよく分かってないみたいだから案内してたのさ。」
「そうだったんだあ、あ、よければこれからお茶しませんか?三人で。」
しおりはニコニコしながら俺たちを誘う。
「お、いいな、ちょっと一服だな(笑)」
「あは、圭一くんおじさんみたいですよー。」
そんな感じで少し状況は明るくなってきた。
かのように思えていた。
「いい、私は帰る…。」
ぷいっと後ろ向いて花蓮は歩き出す。

