俺たちはまるでカップルのように夕方の下校をしている。
「圭一は、私のはじめての人。」
突然そんなことを言ってきたから俺は吹き出して驚いた。
「な、なにいってんだよ…。」
「手、つないでくれてる。」
「うん?ああ、紀之は繋いでくれなかったのか?」
「キスとかそういうのは求めてくれたけど、手はつないでくれなかった。」
そうだよな…、ほんと悪い男ってそんな恋愛しかしないんだよな。
「キスとかよりもずっと、安心できる。」
花蓮にそう言われると、俺は照れてるのを必死で隠し、手を少し強めに握って先を歩いた。
そこへ、例えるなら俺たちのいい雰囲気を邪魔するように?ある人物が後ろからやってきた。
「圭一くーん!」
しおりだった。

