「私は大丈夫…。」
「お前…、なんで美緒にあんなこと言ったんだよ。」
すると美緒は手を頬から離して、俺の目を見てこう言った。
「圭一、あの人だよ…。」
あの人…?
「あの人って…。生徒会長の…、のりゆきせん…ぱ…い…!!??」
まさか!!
「お、おい!それって!」
俺は花蓮の両肩をつかんで言った。
花蓮は表情を変えず、それでいて少し震えながら頷いた。
し、信じられない…。
一つ上の先輩だったなんて!どうして早くそんなこと言わないんだ!!
いや、こいつもいろいろイヤだったのかもしれない。
「あいつ…、だけか?」
「他にもいたけど、しつこく連絡してきた主犯はあの人。」
これを猫をかぶるというのだろう。
あの爽やかな仮面の下に眠る恐ろしさを、俺は想像できなかった。
「とにかく分かった…。まだこのことは慎二達には言うな。しおりなんて正義感から何しでかすか分からない。」
とにかくアイツは危険だ…、そんな気は少しはしていたんだ。
それは生徒会を仕切る能力の波動と俺は捉えていた。

