「なっ!!」
昨日感じた殺気はそれだったのか…。
「し、死ぬっておまえ…。」
「死にたかったから…。」
「ま、待ってくれ、落ち着けよ。俺はお前のクラスメイトの圭一だ。お前が花蓮だな?」
そうたずねると、彼女はコクっと頷いた。
「俺は、学級委員だ。お前を連れ戻しにきた。」
「そう…。」
「学校こいよ。」
「行かない…。」
俺はだんだんと冷静になれてきた。
とりあえず良かった。死んでなくて良かった。
「おまえの話はある程度聞いてる。辛いのもよく知ってる。」
「………。」
「いじめられてたって…、聞いてさ。」
「それで?」
「だから、なんとか、その…。」
だめだ、言葉が出てこない。
「どうして、死ぬのやめたんだ…?」
その質問に、彼女はとんでもない答えを返してきた。
「一人で死ぬのが、嫌だった。だから、誰か来るのを待ってたの…。」
魂の抜けたような表情と声、俺は昨日と同じ悪寒をおぼえた。

